心に火をつける教育とは何か

新人育成を担う小尾史也が語る「教える」のではなく「火をつける」教育論。営業の型ではなく原理原則を対話で引き出し、人生の選択肢を広げる。教員と不動産営業、二つの経験が生む育成の本質。

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小尾史也

教え込むのではなく、人生の選択肢を広げるための対話

新人の教育を任されてから、私の役割はずっと変わっていません。入社してから半年ほど、新人と一緒に過ごしながら営業という仕事の原理を伝えていくこと。その時間の中で、私が最も大切にしているのは「教えること」ではなく「火をつけること」です。

私が教員だった頃に出会った言葉があります。「三流は言ってやらせるだけ、二流はやってみせる、一流は相手の心に火をつける」。教育に携わる人間なら、一度は考えるべき言葉だと思っています。世の中には、言ってやらせるだけの教育があまりにも多い。やってみせるところまでやっても、相手の心に火が灯っていないなら、それは教えていないのと同じ。だから私は、「どれだけ教えたか」という自分の行動量ではなく、相手の内側に変化が起きているかどうかだけを見ています。

働き方ではなく、生き方から始める教育の時間

新人からよく聞かれる質問があります。「この場合はどう言えばいいですか」「この状況ではどう営業すればいいですか」。もちろんそれも大切な質問です。ただ、その場しのぎの答えや営業手法の型を覚えるだけでは、現場ではすぐに限界が来てしまう。だから私は、時には「どんな人生を歩みたいのか」「どんな自分になりたいのか」という深い対話から始めます 。まだ本人が気づいていない選択肢や考え方を提示し、そこから人生の選択肢を広げるサポートをする。そうやって世界がパッと広がった瞬間に、人の心には火がつくんです 。
技術を詰め込む前に、まずはその人自身の「人生の地図」を一緒に広げる。それが私の教育のスタートラインです。

小尾史也

火がついている人と、ついていない人の決定的な違い

火がついている人と、そうでない人の違いはとてもシンプルです。自分の人生と仕事がつながっているかどうか。ただそれだけだと思っています。お金を稼ぐためだけに働く人もいるし、与えられた仕事だからやる人もいる。それが悪いとは思いません。ただ、その状態では長く走り続けることは難しい。

一方で、「自分がこういう人生を歩みたいから、この仕事を選んだ」「こういう人間になりたいから挑戦している」と、目的が自分自身に向いている人は強い 。覚悟を持って進む人の目は、どこか静かで、でも強い。その違いは、時間が経つほどはっきりと現れてきます。

教えるのではなく、対話の中で本質に気づいていく

教育というと、上から教えるイメージを持たれることが多いですが、私はむしろ対話に近いものだと思っています。私が持っている考えを伝えることはあります。ただ、それが正解だと思っているわけではありません。私の考えも、あくまで一つの選択肢です。

だからこそ、対話を重ねていく中で「こういう考え方もあるかもしれない」という話をします。すると、不思議なことに私自身も気づくことがある。教育というのは、一方通行では成立しないものなのだと思います。相手の考えを理解しようとする過程の中で、自分の考えも磨かれていく。その繰り返しの中で、少しずつ本質に近づいていく感覚があります。

人の心に火をつけるために必要なのは特別な才能ではない

よく「人の心に火をつけられる人は特別な能力がある」と言われますが、私はそうは思っていません。むしろ逆で、地道な積み重ねの結果だと思っています。相手がどんな人間なのかを理解しようとすること。その人がどこで火がつくのかを探し続けること。その繰り返しです。

一緒に食事をしたり、仕事をしたり、時には悩みを聞いたり。そうやって時間を重ねる中で、その人の考え方や価値観が少しずつ見えてくる。その中で、「この言葉なら届くかもしれない」と感じる瞬間がある。そこに向かって何度も試していく。うまくいかないことも当然あります。ただ、それは失敗ではなく、次のヒントになるだけのことです。

小尾史也

釣り方ではなく、なぜ釣れるのかを伝える理由

教育の例え話でよく「魚を与えるのではなく、釣り方を教えろ」という言葉がありますが、私はそれだけでは足りないと感じています 。なぜその釣り方だと釣れるのか。その原理原則を理解しなければ、状況が変わった瞬間に通用しなくなるからです。

営業も同じです。私が知っているやり方をそのまま真似しても、同じ結果になるとは限らない。人それぞれ性格も強みも違うからです。本質を教えることで、その人自身が自分なりの新しい「釣り方」を生み出せるようになる 。形は違っていても、本質は同じ。その瞬間が一番嬉しい。

指導者が称賛されなくてもいい理由

教育という仕事をしていて思うのは、指導者が前に出る必要はないということです。部下が成果を出したとき、称賛されるのは部下です。それでいいと思っています。むしろ、それが本来の形だと思っています。

自分が教えたことを証明したくなる気持ちも、理解はできます。ただ、それを求め始めた瞬間に教育は歪んでしまう。教えた相手がどこかで「この人に教わって良かった」と思ってくれていれば、それで十分です。教育というのは、名前を残す仕事ではなく、人を残す仕事なのだと思っています。

教育と不動産営業
二つの道を極めた私にしかできない教育

私は教育のプロとして5年間を過ごし、その後、縁あって不動産投資の世界でゼロから再スタートしました。現場で泥臭く結果を出し、プロフェッショナルであることの厳しさと喜びを、身をもって知りました 。教員として培った「伝える力」と、ビジネスマンとして培った「稼ぐ力」。この二つを高いレベルで持っている人は、そう多くないはず 。だからこそ、私は誰よりも相手に寄り添い、本気で向き合うことができる。それは小手先のテクニックではない、魂と魂のぶつかり合いです

成長する人の共通点

成長する人に共通しているのは、驚くほど「素直」であることです 。それは単に言うことを聞くことではなく、身の回りに起きた出来事をすべて「自分のためのヒント」として捉えられる力のこと 。頑固さやネガティブさが壁になって、せっかくの気づきをノイズとして弾いてしまうのは、本当にもったいない。自分はこうありたいという芯を持ちつつも、そこに至るプロセスにはどこまでも誠実であること。その柔軟さがあれば、人はどこまでも高みへ行けます。

小尾史也

教育とは、人生の可能性を広げるための仕事

教育という言葉を聞くと、仕事のスキルを教えることだと思われがちです。でも私にとっては、それだけではありません。むしろ、その人の人生の選択肢を広げることだと思っています。まだ見えていない可能性に気づくこと。それができたとき、人は自然と挑戦を楽しむようになる。

もしこの記事を読んでいる方が、「もっと成長したい」と思っているなら、その気持ちはとても大切なものだと思います。人の成長は環境にも大きく左右される。だからこそ、誠実であること、本質と向き合うこと、プロフェッショナルであることを大切にする環境で挑戦してほしいと思っています。

その先に、きっと自分でも想像していなかった景色があるはずです。
私自身も、まだその途中にいます。

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